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点鼻タイプのインフルエンザワクチン(フルミスト)について

2024年9月22日

点鼻タイプのインフルエンザワクチン(フルミスト)について

 

今年度はインフルエンザの点鼻タイプの弱毒化生ワクチンが国内で発売され、使用できるようになります。

フルミストは、鼻にスプレーするタイプのワクチンで、弱毒化され病気を起こす力はほとんどなく、下気道(気管支や肺)では増殖できないため、強い症状は引き起こさないようになっています。

インフルエンザウイルスが侵入する鼻の粘膜に免疫を誘導することにより、高い感染防御効果が期待でき、血液内にも免疫を成立させることにより感染しても重症化を抑制すると言われています。

また。皮下注射の効果が約5か月間持続するのに対し、フルミストでは約1年効果が持続するとされています。

アメリカでは2003年から、ヨーロッパでは2011から使用されており、安全性・有効性ともに確立されたワクチンです。

 

対象は2歳から18歳までの方に1回投与で、接種費用は8000円です。

(当院では今年度は小学生からとします。)

 

ワクチン接種ができない人は以下になります。

・2歳未満、19歳以上の方

・卵白やその他のワクチン成分に対して重度のアレルギーやアナフィラキシーの既往がある方

・アスピリン服用中の方

・免疫を低下させる疾患やステロイド・免疫抑制剤の内服により免疫が著しく低下している方、

または免疫力が著しく低下している人と同居している方

・明らかな熱(37.5度以上)がある方

・重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな方

・妊娠していることが明らかな方

 

副反応は、30~40%の人で接種後3日~7日までに鼻汁・鼻閉・咽頭痛・咳などの感冒症状が、数%の人で発熱があります。まれですが発疹、じんましんの他にアナフィラキシーショックやギランバレー症候群のような重い副反応を起こす可能性は、他のワクチン同様否定はできません。

 
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