ビタミンDについて 魚を食べて、適度な日光浴を!
2021年1月14日
ビタミンDは、油に溶ける脂溶性ビタミンのひとつです。
食べ物からとるほかに、日光を浴びると私たちの体内でもある程度つくり出せるビタミンです。
ビタミンDが不足すると骨や歯の形成もうまくいかなくなり、赤ちゃんや子どもではくる病、成人では骨軟化症を引きおこすといわれています。
近年、母乳中のビタミンD不足により赤ちゃんのくる病の増加が報告されるようになっています。
妊娠中のお母さんは、赤ちゃんの骨の形成が始まる在胎33週ごろから、授乳中のお母さんは授乳期を通じて魚などを食べることをお勧めします。
食生活の変化と、極度に紫外線を嫌う傾向の二つが重なる事で、母乳中のビタミンD含有量を低下させていると考えられてます。
食生活の改善と適度の日光浴によって予防は十分可能であり、母乳育児を中断する必要はありません。
ビタミンDは主に脂身の多い魚やきのこ類、卵黄や乳製品などに含まれています。
魚介類には、塩さけ100g中に23μg、しらす干し100g中に46μgとたっぷり含まれています。
きのこ類の中でははきくらげの他に、まいたけ、エリンギが特に多くビタミンDを含んでいます。
日光浴は、住んでいる地域や季節、肌の色によって多少異なりますが、手のひら、二の腕に10~15分程度でよく、外出がなかなかできない1人目のお子さんの場合などは、ベランダに洗濯物を干すときに半袖になる程度でよいそうです。
日光浴に必要な時間は、その時は赤ちゃんも一緒にその程度の日光浴を行い、長い時間の外出のさいには日焼け止めを用いても構いません。